OB&OG’S
VOICE

災害看護で地域に貢献

趙 由紀美 さん
社会医療法人 同心会 西条中央病院
災害看護専門看護師(CNS)

看護学研究科修士課程
国際・災害看護学領域2014年修了
被災地での看護活動で確立した看護観
平成16年の台風で地元が被災し、看護師として何もできないことを歯がゆく思いました。私を生み育ててくれた地域に何を提供できるのか考え、災害看護の道に進むことにしました。地元が災害に強くなるためにも、災害看護をしっかり学びたい。そして看護の仲間やさまざまな専門職種とのネットワークを構築したい。そのために研究者としての視点や言葉をもちたいと思い、病院を休職して大学院に進学しました。
大学院では、ものごとを探求するおもしろさや研究者としての姿勢を学びました。また国際・災害看護学領域では国内外の被災地へ赴き、「異文化」について考える機会を得ました。国の歴史や宗教上の慣習だけではなく、人間一人ひとりの「文化」があるのだと理解することができ、患者さんや家族、同僚、地域の人、それぞれの「文化」に目を向けることの大切さを実感しています。私の看護観「自己尊厳の維持」について考えを整理でき、病院業務で迷った時にも大変役に立っています。
災害看護を学び活動の幅が広がった
現在は2次救急病院で勤務しています。障害者や長期療養中の高齢者の看護を通じて、「人生に寄り添う」こと、「いのちを重んじる」ことの意味を考える日々です。この視点は災害看護で学んだことです。
その一方で災害看護専門看護師として、多岐にわたる活動をさせてもらっています。地域での防災・減災活動、さまざまな団体への講演やワークショップのほか、小学生を対象とした起業家的人材育成事業にもかかわっています。これらが、被災地での看護活動の中で出会った「声なき声」を繋ぎ、災害時に自分と自分の大切な人のいのちを守りぬく一助となればと思っています。
病院と地域での看護活動によって、多様な価値観に出会い刺激を受けています。医療機関で看護を実践している他の看護職にも、日常的に地域に携わることのおもしろさを知ってもらいたい。医療機関以外での看護の役割を体感することで、日常的にも災害時にもより豊かな看護を実践していくことになると考えています。
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