臨床を離れて看護を学び直すことで
ICU退室後にも目を向ける必要性に気づきました

菊池亜季子さん
看護学研究科修士課程
成人看護学領域2年(取材時)

事例検討は自分の臨床を振り返る機会にも
大学卒業後に入職した日本赤十字社医療センターでは、自分の希望通り集中治療室(ICU)に配属され、充実した日々を過ごしていました。しかし、ICUで仕事をしていくなかで、重症患者さんやご家族にとってベストな看護ができているのかどうか疑問が沸いてきました。そこで、看護師としてさらにステップアップするためにも、一度臨床を離れて、きちんと学ぶことが必要だと思うようになりました。そうして看護師として、6年目の年に、修士課程成人看護学(クリティカルケア看護学)領域に入学。専門看護師になることも目標の一つであるため、CNSコースで学び始めました。
専門科目では、重篤な状態にある患者さんの病態整理や治療法、生命にかかわる倫理的問題について、理論にもとづいた事例検討を行い、ディスカッションを行います。授業を通してそれまでの自分の事例を振り返る機会も多く、自分自身とじっくり向き合い、新たな課題を見出すことができました。
研究を通じて自分のなかに新たな課題を発見
研究疑問を先行研究から文献検討を重ね、「急性・重症患者看護専門看護師の患者の家族とのかかわり:集中治療室に緊急入室した重症患者の家族に焦点を当てて」というテーマで研究を行いました。研究過程では、研究テーマの絞り込みからデータ収集、分析と苦労したものの、自分が目指す急性・重症患者看護専門看護師の方々にインタビューさせていただくことでたくさんの学びがありました。その中のお一人はICUの前後の一般病棟で働いている方で、ICUを出た患者さんと家族の考えていることや課題などにも目を向けていました。私はICUしか経験がないためICUを出ることに着目しがちでしたが、ICUを出た後にも多くの課題があり、先を見据えてかかわっていくことの重要性を知ることができました。研究には苦手意識がありましたが、今後の臨床にもかかわる大切な示唆を得ることができたので、研究をやって良かったと思っています。 修了後は、学んだことを活かしてポストクリティカル期(ICU 退室後)の看護にもかかわっていきたいと考えています。また、研究についての興味も沸いていて、臨床経験を積む中で自分なりのテーマが見つかったら博士課程にチャレンジしたいという新しい目標ができました。

大学卒業から大学院入学まで

2011年3月 茨城県立医療大学保健医療学部看護学科を卒業
2011年4月 日本赤十字社医療センターへ入職、茨城県から上京。集中治療室(ICU)に配属される。
2016年3月 日本赤十字社医療センター退職
2016年4月 日本赤十字看護大学大学院看護学研究科看護学専攻成人看護学
(クリティカルケア看護学)領域(CNSコース)に入学。
2018年3月 同専攻修了
  • 退職の際、ICUのメンバーと
  • 修士論文発表会
  • さいたま看護学部
  • インターネット出願
  • 史料室

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